Step 5: 指標・測定方法の検討(SIM第1ステージ:計画)

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Step 5: 指標・測定方法の検討(SIM第1ステージ:計画)

事業の直接の結果(アウトプット)とそこから論理的に発生する成果(アウトカム)の達成の可否、達成度合いを確認するための定量的または定性的な指標を設定します。

 アウトカムの指標そして測定方法は、定量的方法、定性的方法を含め多様な方法があります。測定方法によって得られる情報の厳格性は様々であり、必要となるコスト(人、時間、経費)も大きく異なります。従って、社会的インパクトを把握するためのアウトカムの指標・測定方法の選定は、評価目的や、社会的インパクト評価がもたらす情報に対する、資金提供者や仲介者といったステークホルダーのニーズと評価主体が利用可能な資源等に応じて選択することが望ましいと言えます。また、定量データと定性データの取捨選択に関しても、これらをいかに社会的インパクトの分析に活用するか、若干の考察が必要になります。定量データを好むステークホルダーがいたり、定量データでは事業の価値は測れないと考えるステークホルダーがいたり、定量・定性データに対する予見や偏見が存在する場合も多く見受けられます。それらを比較考慮し、適切なデータ収集・分析に着手する必要があります。

 なお、アウトカムの測定により、明らかになった社会的インパクトを場合によっては貨幣価値換算する場合もありますが、これらは評価の目的や資金の提供者等のニーズに応じて選択されるものであって、貨幣換算は社会的インパクト評価の一つの方法でしかありません。

 アウトカムの測定方法の選定については、アウトカム指標データベースの解説もご覧ください。

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5+2原則の留意点

c. 信頼性事業のアウトプット/アウトカム、指標、使用する尺度、評価デザインなどを選択する際には、データの信頼性、評価結果の妥当性を考慮する。
e. 比例性事業のアウトプット/アウトカム、指標、使用する尺度、評価デザインなどは、評価の目的、評価に活用可能な資源の程度に応じて選択する。

「+2原則」(以下は、インパクト・マネジメントの目的に応じて適用させる)

f. 経時的比較可能性事業の実施時期による比較が可能であることが望ましいことに鑑み、事業のアウトプット/アウトカム、指標、使用する尺度等を変更する場合は、その必要性について吟味する。
g.  一般化可能性事業のアウトプット/アウトカムの設定、指標、使用する尺度、評価デザインなどを検討する際には、できれば、既存の研究や類似事業の評価結果を参照し、当該事業の評価結果からどの程度一般化することが可能かを検討する。

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