Step 10: 報告・活用(SIM第4ステージ:報告・活用)

/実践ガイド

Step 10: 報告・活用(SIM第4ステージ:報告・活用)

分析結果を開示・報告し、意思決定へ活用することで事業の改善を図ります。事業目的やアウトカムの想定がインパクト向上のために正しかったかを確認した上で、次期の事業サイクル計画に向けての学びをまとめます。また、外部への報告、情報発信にも積極的に活用します。

(1)報告・意思決定への活用

分析結果は目的に応じて、評価報告書(「インパクト・レポート」等の名称を用いる)を通して内外で共有します。

報告書から、今後の事業に反映できる内容をまとめ、団体内・関係者間で共有します。また、データの分析結果から、より価値を生み出すために、事業の改善もしくは拡大の必要があるかの意思決定を行います。「正しい事業戦略になっているのか」という疑問が生まれた場合は、事業の中止を検討する必要もあります。

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インパクト・レポートの基本構成(推奨アウトライン)

インパクト・レポートのチェックポイント6項目

学び・改善のサイクル

5+2原則の留意点

評価の結果を報告し意思決定に活用することを前提に、以下に留意します。

b. 重要性(マテリアリティ)当初想定していた(予期していた)正負のインパクトに基づき意思決定をするだけでなく、予期していなかった正負のインパクトのうち組織内外のステークホルダーにとって重要ものがなかったか、留意する。
c. 信頼性データの信頼性や評価結果の妥当性に留意し、可能な限り、データ収集および分析のプロセスを検証した上で活用する。
過剰報告のリスクを避けるために、成果の報告には細心の注意を払う。
d. 透明性データの信頼性や評価結果の妥当性を、必要な場合に意思決定者が検証できるよう、データ収集および分析のプロセスに関する記録も併せて報告する。
e. 比例性選択した評価方法や評価のスコープに由来する評価結果の信頼性(報告できることの信頼度)や包括性(報告できることの範囲)の限度に留意する。
継続的に評価を行う際に、評価の範囲を広げていけるような評価方法の改善を検討する。

「+2原則」(以下は、インパクト・マネジメントの目的に応じて適用させる)

f. 経時的比較可能性去の評価結果と比較する場合は、評価方法の変更の有無など、経時的な比較可能性に留意する。

(2)情報発信

取り組みの輪を広げていくために、得られた知見を可能な範囲内で内外に紹介します。

(作業例)

  • 当該事業の成果についての資金提供者への説明や、将来の資金調達に向けた情報発信に活用することを検討する。
  • 当該事業の成果について、多様なステークホルダーと共有し、学びや教訓を確認することを検討する。
  • 経年におけるインパクトの測定を行うことを計画する。

5+2原則の留意点

評価の結果を対外的に公表することを前提に、以下に留意します。

b. 重要性(マテリアリティ)当初想定していた(予期していた)正負のインパクトを公表するだけでなく、予期していなかった正負のインパクト(特に負のインパクト)のうち組織内外のステークホルダーにとって重要なものについて公表する。
c. 信頼性データの信頼性や評価結果の妥当性に留意し、可能な限り、データ収集および分析のプロセスを検証した上で公表する。
過剰報告のリスクがある場合は、そのリスクについて明記する。
継続的に評価を行う際に、信頼性をより向上できるようデータ収集方法、分析方法の継続的な見直しを行う。
d. 透明性データの信頼性や評価結果の妥当性を、必要な場合に報告の読み手や第三者が検証できるよう、データ収集および分析のプロセスも明記する。
e. 比例性選択した評価方法や評価のスコープに由来する評価結果の信頼性(報告できることの信頼度)や包括性(報告できることの範囲)の限度について明記する。

「+2原則」(以下は、インパクト・マネジメントの目的に応じて適用させる)

f. 経時的比較可能性過去の評価結果と比較する場合は、評価方法の変更の有無など、経時的な比較可能性に留意し、評価方法の変更などがある場合は、その内容を明記する。
g.  一般化可能性読み手などが評価の結果の活用可能性などを判断できるよう、アウトプット/アウトカムの指標、使用した尺度、評価デザインなどの評価方法も含めて公開する。

(3)継続的な評価

事業の結果・成果を継続的に把握し、学びを得ていくために、今後の評価の計画について検討します。

(作業例)

  • 経年におけるインパクトの測定を行うことを計画する。

5+2原則の留意点

c. 信頼性継続的に評価を行う際に、信頼性をより向上できるようデータ収集方法、分析方法の継続的な見直しを行う。
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