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ウォーキングサッカー体験会

2020年05月16日

ウォーキングサッカーとは、既存のサッカーのルールに「走ってはいけない」などの制限を加えた新しいスポーツです。サッカーの母国・イングランド では、ベテランのサッカー愛好者を中心に広まっており、約1,000チーム以上が日常的に活動を行っていると言われています。ルールを工夫することで既存の競技スポーツの概念を拡張し、健康やコミュニティーづくりといった社会課題解決に活用できるこのようなスポーツは、「オルタナティブスポーツ」とも呼ばれます。

ここでは、様々なウォーキングサッカーの実施主体の中で、体験会の形でイベントを開催する場合を想定しロジックモデルを考えます。継続的に同じ拠点で繰り返し行われる事業の場合には、当然ながら既存の参加者に対するアウトカムは大きくなりますが、体験会の場合はスポーツ未実施層(運動習慣のないビジネスパーソンや、機会の少ない高齢者、障がい者等)に対して新たな機会を提供し、これに伴いスポーツを支える人を新たに獲得することによりスポーツ参画人口の増加に寄与するという特徴があります。

図表9 :ウォーキングサッカー体験会のロジックモデル

受益者の設定

本イベントは、総合型地域スポーツクラブで行われるものと仮定します。そのクラブがイベント運営組織であり、クラブのメンバーや加入希望者がイベント参加者やイベントボランティアとなり、クラブでイベントに関わる全員が受益者となります。

直接アウトカム

 参加者に関しては有酸素運動を楽しく行うことができ、スポーツをしたいと思う(1-1)というスポーツへの関心が高まることが考えれます。この際、実施するプログラムがどのような有酸素運動であるかを一定程度明らかにする必要があります。

 また、参加者にスポーツをささえたいと思う(1-3)という成果が生まれた場合、イベント運営組織にとっては新たなボランティアスタッフの確保につながります。

中間アウトカム

体験会を通じてウォーキングサッカーを継続するようになった場合、心肺機能向上や足腰の強化など健康・体力の向上(2-1)、新たな仲間ができることによるつながりが生まれる(3-2)ことが成果として考えられます。これらはひいては、生活習慣病予防、運動器症候群(ロコモティブシンドローム)予防、新たな仲間づくりや通いの場の創出による認知症の予防につながると考えられ、このことにより、日本人の死亡リスクの第3位である運動不足8を解消することにつながり、健康寿命の延伸9により、健康長寿社会の実現にも寄与すると想定されます(4)。

また、女性、高齢者、障がい者など体力や年齢も違う様々な人が共に楽しむことにより、他者への理解や尊重(3-1)が生まれることが想定されます。これは、オルタナティブスポーツにおける「ダイバーシティ&ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)」の機能により女性や障がい者等の新たな参画を促すことにもつながる(5-2)と考えられます。

最終アウトカム

 「オルタナティブスポーツ」としてのウォーキングサッカーの広がりは「豊かなスポーツ文化が根付いた社会になる」と「スポーツが社会課題の解決に貢献するようになる」に寄与するものと考えられます。

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