仮想通貨の取引において、自己資金だけでは十分な利益を上げるのが難しいケースがあります。
そんな時に便利なのが「レバレッジ取引」です。
レバレッジ取引は、自己資金以上の倍率で取引できるため、取引結果によっては大きな利益が得られます。
海外取引所である「バイナンス」でも、2019年からレバレッジ取引できるようになりました。
今回はバイナンスでレバレッジ取引を行う手順や種類について、詳しい内容を解説していくので、参考にしてみてください。
バイナンスのレバレッジ取引は上限何倍?
バイナンスは2019年から日本でも「レバレッジ取引」できるようになりました。
国内でもレバレッジをかけた取引ができる取引所はありますが、取引所によってレバレッジの倍率が異なる場合があります。
取引を始める前に何倍のレバレッジをかけられるのか理解しておくことは大切です。
バイナンスのレバレッジ取引は、どのような特徴があるのか紹介するので参考にしてみてください。
バイナンスは最大レバレッジを100倍から20倍に変更
バイナンスは2021年7月から、最大レバレッジ率を100倍から20倍に変更すると発表しました。
これによりバイナンスでレバレッジ取引を行う場合、上限は20倍までとなっています。
レバレッジ取引の上限を20倍に引き下げた理由としては、「消費者保護の観点から」と公表されているようですが、具体的な理由については未だにわかっていません。
実際に高倍率で取引を行った場合、利益が上げられる可能性はありますが、損失が大きくなる恐れもあります。
そのためレバレッジ取引の倍率を下げたのは、金融市場の安全性を保つために行われた可能性があるでしょう。
今のところ、レバレッジの上限20倍の制限は、2021年7月26日以降に登録した新規ユーザーに限られています。
しかし、徐々に全ユーザーに対してレバレッジ上限を20倍に限定していくと公表しているので、現在取引している方もレバレッジ上限には注意してください。
バイナンスでマージントレードできる仮想通貨8種類
バイナンスでマージントレードできる仮想通貨の種類は、今のところ8種類となっています。
マージントレードとは、日本の「信用取引」に該当する取引です。
第三者か提供された資金を活用し、資金取引を行う取引方法を指しています。
マージントレードできる8種類の銘柄は、下記の通りです。
- BTC(ビットコイン)
- ETH(イーサリアム)
- XRP(リップル)
- BTC(ビットコインキャッシュ)
- LTC(ライトコイン)
- LINK(リンク)
- ADA(カルダノ)
- ETC(イーサリアムクラシック)
バイナンスでは上記以外の仮想通貨も取り扱っています。
しかしマージントレードに対応している銘柄は8種類のみとなっているので、取引する前に確認しておきましょう。
バイナンスのレバレッジ取引は、他にも「先物取引」にも対応しています。
先物取引では、取引内容に応じて取り扱っている仮想通貨の種類が違うので、事前に確認しておきましょう。
バイナンスでレバレッジ取引する際の手数料
バイナンスでレバレッジ取引を行う場合、手数料がかかります。
取引手数料の金額は、レバレッジ取引の内容に異なるので注意しましょう。
レバレッジ取引の初回にかかる取引手数料は、下記の通りです。
レバレッジ取引内容 | レバレッジ取引手数料 |
---|---|
マージントレード |
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USD-M Futures(永久先物取引) |
|
COIN-M Futures(四半期先物取引) |
|
ただバイナンスでは、30日間の取引量やBNBの保有量によって取引手数料が変動します。
BNBとはバイナンスの独自トークンのことで、バイナンスでの取引手数料がお得になるなどの特徴があります。
BNBについては「BINANCE(バイナンス)の手数料はいくら?手数料の一覧や安く抑える方法を解説」の記事で詳しく解説しています。
取引内容に応じて、取引手数料が今よりお得になるので、色々と試してみてください。
バイナンスでレバレッジ取引する手順は?
バイナンスでレバレッジ取引する場合、どのような手順で行えるのでしょうか。
バイナンスでレバレッジ取引する手順としては、下記の通りです。
- バイナンスで口座開設を行う
- 本人確認を行う
- レバレッジのかけすぎに注意して取引を行う
具体的な手順について解説していくので、参考にしてみてください。
バイナンスでレバレッジ取引を始めるならまずは口座開設する必要がある
バイナンスでレバレッジ取引を始めるためにも、まずは口座開設する必要があります。
口座開設後、バイナンスの公式HPからアクセスして「メールアドレス」を登録すれば、簡単に登録可能です。
パスワードの登録も必要ですが、任意の数字などを最低8文字入力すれば問題ありません。
口座開設を行った後は、ログインして「Exchange Wallet(通常口座)」から「Margin Wallet(信用口座)」へBNBを移動させれば、レバレッジ取引ができるようになります。
この時に、セキュリティの観点から「二段階認証」は設定しておきましょう。
二段階認証は「セキュリティ」の設定から変更できるので、取引を行うなら設定しておいてください。
レバレッジ取引するために本人確認は必要
バイナンスでレバレッジ取引を始める時は、「Open Margin account」をクリックしましょう。
ただ証拠金口座を開設する必要があるため、下記のような準備を行っておく必要があります。
- 「2FA」を有効にする
- 本人確認を行っておく
バイナンスで取引を行う場合、「メールアドレス」と「パスワード」を設定すれば誰でも取引できます。
しかしレバレッジ取引を行うためには、本人確認を行わないといけません。
事前に本人確認書類を用意しておき、レバレッジ取引できるように進めておきましょう。
レバレッジのかけすぎに注意して取引開始
バイナンスでレバレッジ取引する場合、上限は20倍と設定されています。
上限までレバレッジをかけると損失が大きくなる可能性もあるため、レバレッジのかけすぎには注意が必要です。
ただレバレッジ取引を行えば、利益も大きくなるメリットがあります。
無理なく計画的に利用できる範囲で、レバレッジ取引を行うことが大切です。
レバレッジをかけすぎてしまうと、担保が没収されるリスクもあるので取引は慎重に行ってください。
バイナンスでは「ゼロカットシステム」が採用されており、追証が発生するリスクはありません。
しかし損失が大きくならないためにも、レバレッジ取引を行う時には無理のない倍率で取引してください。
バイナンスのレバレッジには主に何種類がある?
バイナンスのレバレッジ取引には、いくつか種類があります。
主にバイナンスで取り扱っているレバレッジ取引の種類は、下記の通りです。
- マージントレード
- USDⓈ-M 先物
- COIN-M 先物
具体的にどのような取引なのか、詳しい内容を解説していきます。
通貨ペアによって最大レバレッジが違う「マージントレード」
バイナンスの「マージントレード」は、取引する通貨ペアによってレバレッジの倍率が異なります。
そのためレバレッジ取引を行う際には、どの程度の倍率までレバレッジがかけられるのか理解しておく必要があるでしょう。
またマージントレードで取引を行うためには、バイナンスのルールに関するクイズが出題されます。
そのクイズに全問正解しないと、マージントレードで取引できないので注意しましょう。
クイズについては、何度も学習を進めれば解答できるので、積極的に参加してみてください。
取引有効期限がない「USDⓈ-M 先物」
バイナンスでは2種類の先物取引が用意されています。
その一つが「USDⓈ-M 先物」です。
「USDⓈ-M 先物」は取引有効期限がない先物取引となっており、倍率の上限は20倍設定されています。
また取引できる仮想通貨の種類は120種類程度です。
2021年7月26日から仮想通貨取引の規制によって、新規ユーザーのレバレッジ上限は20倍に変更されました。
しかしそれ以前に登録しているユーザーに関しては、レバレッジ125倍で「USDⓈ-M 先物」取引できます。
ただ、いずれは全ユーザーのレバレッジ取引を上限20倍に規制すると公表しているので、125倍でのレバレッジ取引はできなくなるでしょう。
取引有効期限がある「COIN-M 先物」
先物取引の一つである「COIN-M 先物」は、取引有効期限が設けられている先物取引の種類になります。
倍率の上限は、「USDⓈ-M 先物」と一緒で20倍です。
取引有効期限は、事前に決済する期限が設けられているもので、その日までに決済しないと自動で決済される仕組みになっています。
「COIN-M 先物」で取引できる仮想通貨の種類は、19種類程度です。
バイナンスでレバレッジ取引するなら注意したい点
バイナンスでレバレッジ取引する場合、いくつか注意しておきたい点があります。
主にバイナンスでレバレッジ取引を行う際の注意点は、下記の通りです。
- 資金調達率は1日に3回発生する
- レバレッジトークン手数料は高い
- マージン取引の金利は1時間ごとに発生する
具体的な内容について解説していくので、参考にしてみてください。
資金調達率は1日に3回発生する
バイナンスでレバレッジ取引するためには、「資金調達率」と呼ばれる手数料が発生します。
資金調達率は別名「スワップポイント」と呼ばれており、1日に3回発生するのが特徴です。
資金調達率が発生する時間帯は8時間ごとで、日本時間の「午前1時」「午前9時」「午後5時」に発生します。
資金調達率が設けられている目的は、「現物取引」と「差物取引」の相場格差をなくすためです。
余計な手数料の発生を防ぐためにも、資金調達率が発生するタイミングを見極めて取引する必要があります。
長期保有をするほど、資金調達率によって手数料が発生するので、スワップポイントの支払いを避けたい方は早めにポジションを解消したほうが賢明です。
レバレッジトークン手数料は高い
バイナンスでレバレッジ取引を行うには、「レバレッジトークン手数料」を支払う必要があります。
レバレッジトークン手数料は、1日あたり0.01%程度かかるのでポジションを確保する際に注意が必要です。
年率で表すと3.5%程度はレバレッジトークン手数料がかかる計算になります。
さらに資金調達率もかかってくるので、長期的にポジションを確保する際には手数料に気を付けないといけません。
マージントレードの金利は1時間ごとに発生する
バイナンスでマージントレードを行う際には、1時間ごとに金利が発生します。
バイナンスの「マージン口座利子」は、1時間ごとに計算されるので長期保有するほど金利は高くなるでしょう。
毎日の金利が0.01%の場合は、1時間の金利は0.01%/24となります。
どの程度金利がかかるのか、計算した上でマージントレードを行う必要があります。
バイナンスでレバレッジ取引を行う時に押さえておきたいことは?
バイナンスでレバレッジ取引を行うなら、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
レバレッジ取引は上手に活用すれば、大きな利益が生まれるきっかけになるので、正しい使い方を覚えて利用しましょう。
ポジションが大きくなるとレバレッジが低くなる
バイナンスでは、ポジションが大きくなるほどレバレッジ率が低くなる仕組みになっています。
レバレッジ取引を行う際は、ポジションによるレバレッジ率がどの程度になっているのか理解しておく必要があるでしょう。
2021年7月26日以前に登録したユーザーは、レバレッジ125倍で取引できるケースがあります。
レバレッジ125倍で取引を行う場合、ポジションは小さくないと取引できません。
これまで解説してきたとおり、2021年7月26日以降に登録した新規ユーザーはレバレッジの上限は20倍となっています。
損失が大きくなるため計画的に
バイナンスでレバレッジ取引を行う場合、うまく活用すれば大きく利益を上げるきっかけになります。
しかしレバレッジ取引で倍率を上げて取引するのは、損失が大きくなるリスクも考えられるので、利用する際には十分注意が必要です。
ただバイナンスでは証拠金がマイナスになっても、海外の業者側が負債を負担してくれる「ゼロカットシステム」が導入されています。
そのため「追証」されるリスクがないので、ある程度は安心して取引できるでしょう。
それでも損失した分は返ってこないため、レバレッジ取引を行う際には慎重に取引を行ってください。
仮想通貨の価格変動で状況が変わりやすい
レバレッジ取引を行う場合、注意しないといけないのが仮想通貨の価格変動についてです。
仮想通貨の価格変動が大きい場合、レバレッジ率が高いほど利益や損失の振り幅が大きくなります。
価格変動が激しいときほど利益を上げるチャンスですが、損失が大きくなるリスクにもつながるのです。
レバレッジ取引を行う際には、リスクが生じる可能性も加味した上で取引を行いましょう。
バイナンスのレバレッジ取引はどんなメリットがある?
ここからはバイナンスのレバレッジ取引を行うメリットについて紹介していきます。
バイナンスでレバレッジ取引を行う主なメリットには、以下のようなものがあります。
- 追証が発生しない
- 大きな利益が上げられる
- 下落相場でも利益が上げられる
具体的なメリットについて解説していくので、参考にしてみてください。
追証が発生しないから安心して取引できる
バイナンスのレバレッジ取引は、「ゼロカットシステム」が採用されているため「追証」が発生する心配がありません。
ゼロカットシステムはレバレッジ取引で証拠金がマイナスになってしまっても、業者側が負債を負担してくれるシステムです。
仮想通貨取引所のなかには、追証が発生する取引所もあるでしょう。
しかしバイナンスは「ゼロカットシステム」が導入されているので、「追証」の発生を気にせずに取引が行えます。
より安全にレバレッジ取引を行いたいなら、バイナンスのような仮想通貨取引所を利用してみてください。
レバレッジをかければ大きな利益が上げられる
レバレッジ取引を行うメリットとしては、証拠金以上の取引が行えるので大きな利益が上げられる点が考えられます。
バイナンスでは上限20倍の倍率でレバレッジ取引ができるので、うまく活用すれば資金が増やせるでしょう。
ただレバレッジ取引は大きな利益が上げられる反面、損失も大きくなるリスクがあります。
ゼロカットシステムが導入されているといっても、損失した分が戻ってくる訳ではありません。
レバレッジ取引を行う際には、リスクも視野に入れた上で計画的に取引を行う必要があるでしょう。
下落相場でも利益を上げるきっかけになる
レバレッジ取引は、「買い」だけでなく「売り」の取引もできるため下落相場でも利益を上げられます。
売り注文の取引は、手元資金を証券会社や仮想通貨取引所に預けてそれを担保に、売りから取引を行うのが特徴です。
下落相場でも利益を狙えるため、さまざまな取引で柔軟な対応ができます。
ただ下落相場の動きを読む必要があるので、取引も難しくなる可能性があるでしょう。
バイナンスのレバレッジ取引に関する感想や口コミ
バイナンスのレバレッジ取引を行った方の感想や口コミを集めてみました。
実際にバイナンスのレバレッジ取引を行った方の口コミを紹介していくので、参考にしてみてください。
スマホアプリでも利用できるから助かる
バイナンスはスマホアプリを提供しており、自宅だけでなく外出先でも取引できるようになっています。
電車の移動時間でも取引できるので、気軽に売買しやすいのが魅力です。
https://twitter.com/mainichi_pochi/status/1456847436287152128?s=20上記の口コミの通り、バイナンスアプリは便利な機能がたくさんついています。
具体的には、Webで扱える機能は全てアプリで利用可能です。
なかにはWebでは利用できない「アラート機能」が、アプリには搭載されています。
アラート機能は自分が購入したいポジションに価格が変動した際に、通知で知らせてくれる機能です。
レバレッジ取引もアプリで行えるので、効率よく利益が上げられるでしょう。
レバレッジの取引手数料が安い
レバレッジの取引手数料は比較的安く感じると意見がありました。
キャンペーンや独自トークンである「BNB」を利用すれば、さらに取引手数料が安くなるのでお得です。
$HBAR がバイナンスの先物にもリストされたのぅ。
これで最大25倍のレバレッジも使えるようになるぞぃ。
🉐取引手数料が20%永久キャッシュバックhttps://t.co/Wopqhn1A3t https://t.co/0H0Y6c44Dx
— ヘデラ会長 (@hedera_kaicho) March 15, 2021
仮想通貨の取引を何度もするなら、取引手数料は安いほうがおすすめです。
できるだけ取引手数料が安い取引所を探している方は、バイナンスを利用してみてください。
レバレッジの不明点も日本語サポートで安心
海外の仮想通貨取引所といっても、日本語サポートが充実しているので安心して利用できます。
実際に口コミでも、日本語サポートが良いと意見がありました。
BinancePoolの $BTC ハッシュここ1週間で+2EH/s…増えすぎ。
バイナンスの取引所以外は、日本語サポートしっかり対応してる。
Feeとブランド面考えると新規マイナーはみんなバイナンス行っちゃうって印象だね。 pic.twitter.com/zn8z6K3vxY— 蒼龍 影丸|マイニングのヘルカイト🔥🐉 (@cc_ninjaboys) August 17, 2020
レバレッジ取引に関して不明点があれば、日本語サポートを利用してみてください。
丁寧に説明してくれるので、気軽にレバレッジ取引が始められます。
関連記事:バイナンスを実際に利用した口コミと評判
バイナンスでレバレッジ取引するなら慎重に
バイナンスのレバレッジ取引を利用すれば、少ない資本金でも大きな利益が上げられる可能性があります。
2021年11月現在では、新規のユーザーに関してはレバレッジの上限は20倍に設定されているので注意してください。
また2021年7月以前から、バイナンスで取引しているユーザーに関しても、徐々に20倍のレバレッジ取引に限定すると公表されているので気を付けましょう。
レバレッジ取引は利益を大きく上げられる可能性がある反面、資金調達率やレバレッジトークン手数料がかかるため長期保有には向いていません。
レバレッジ取引を行うなら売買のタイミングを見極めて、うまく利益が得られるように進めていきましょう。